こんにちは。牧野太郎です。
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本日も第102回日本美容外科学会（JSAS)に参加しました。
昨年の同学会は、新体制でやる気にあふれていて、たくさんの興味深い演題がありましたが、
今回の学会は演題数が少なく、物足りない発表も多かったです。
手術の趣旨がよくわからないものや、手術方法について述べているのに肝心の症例写真が出てこなかったり、手術動画の露出がオーバーで術野がほとんど見えてなかったり、演者が居なかったり、、、。
もともと緩い学会ではありましたが、これでは学会の体裁は成り立っていないと感じました。
極めつけは、
今回の学会ではある美容外科の医師が手術方法についての報告があったのですが、
その質疑応答で、そこの会場にいた別のクリニックの医師が「その方法は私が教えた方法です。私が教えたのに、自分がオリジナルみたいなことは言ってもらっては困る。」とのクレームが発生したことでした。
実は、治療において、通常は特許などはありません。
ネット上には〇〇治療について特許をとっていますというのを見かけることがありますが、紛らわしい表現なのですが、ここでいう特許とは治療機器などにかけられているものであって、手術手技には特許ありません。
したがって、美容外科手術というのは通常、特許などはなく、昔から他の医師にはなかなか教えられないものだったのです。教えてしまうとすぐに真似て競争相手になってしまうからです。
コカ・コーラ社のコカ・コーラのレシピが社長などの最高幹部しか知らない企業秘密であるのと同じです。料理方法などももちろん特許はありません。
学会発表とはその重要な企業秘密（手術方法）の是非を科学的な視点で客観的に評価する点に素晴らしさがあるのですが、その先生の発表は肝心の手術内容を曖昧なまま、結果が良かったことを強調し、得るものが殆ど無い発表でした。また教えてもらった先生などへの配慮がなく、美容外科の先駆者への尊敬が全く感じられなかったのは頂けないです。
医学とは過去の先駆者たちの努力によって築き上げられた歴史があります。また自分がオリジナルと思っていても論文や教科書を調べてみると近い方法はたくさんあります。謙虚さを持ち続けることが医師として成長する上で重要なことだと思います。
読者の皆さま ブログをいつも読んでくれてありがとうございます。
ぜひ1日1回のクリックをお願いします。（下の「美容外科」を押して下さい。）昨年の同学会は、新体制でやる気にあふれていて、たくさんの興味深い演題がありましたが、
今回の学会は演題数が少なく、物足りない発表も多かったです。
手術の趣旨がよくわからないものや、手術方法について述べているのに肝心の症例写真が出てこなかったり、手術動画の露出がオーバーで術野がほとんど見えてなかったり、演者が居なかったり、、、。
もともと緩い学会ではありましたが、これでは学会の体裁は成り立っていないと感じました。
極めつけは、
今回の学会ではある美容外科の医師が手術方法についての報告があったのですが、
その質疑応答で、そこの会場にいた別のクリニックの医師が「その方法は私が教えた方法です。私が教えたのに、自分がオリジナルみたいなことは言ってもらっては困る。」とのクレームが発生したことでした。
実は、治療において、通常は特許などはありません。
ネット上には〇〇治療について特許をとっていますというのを見かけることがありますが、紛らわしい表現なのですが、ここでいう特許とは治療機器などにかけられているものであって、手術手技には特許ありません。
したがって、美容外科手術というのは通常、特許などはなく、昔から他の医師にはなかなか教えられないものだったのです。教えてしまうとすぐに真似て競争相手になってしまうからです。
コカ・コーラ社のコカ・コーラのレシピが社長などの最高幹部しか知らない企業秘密であるのと同じです。料理方法などももちろん特許はありません。
学会発表とはその重要な企業秘密（手術方法）の是非を科学的な視点で客観的に評価する点に素晴らしさがあるのですが、その先生の発表は肝心の手術内容を曖昧なまま、結果が良かったことを強調し、得るものが殆ど無い発表でした。また教えてもらった先生などへの配慮がなく、美容外科の先駆者への尊敬が全く感じられなかったのは頂けないです。
医学とは過去の先駆者たちの努力によって築き上げられた歴史があります。また自分がオリジナルと思っていても論文や教科書を調べてみると近い方法はたくさんあります。謙虚さを持ち続けることが医師として成長する上で重要なことだと思います。
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