こんにちは。牧野太郎です。
本日は福岡で診療でした。

先日、ある先輩医師と話していたら、美容手術を教えるのは難しいよね、という話をされました。
どういう意味か尋ねると、「手術の方法は教えられるけど、ここのこういうところのさじ加減は口で表現しにくいので伝えられない。」とのことでした。

ハッとして確かにそのとおりだと思いました。

なぜなら美容の手術の目標は一人ひとり微妙に異なります。また解剖も一人ひとり異なります。手技も実は人によって微妙に異なったりします。

目標と条件と方法がすべて異なっているので、ある手術でのさじ加減は別の手術の時には通用しなかったり、同じ条件の手術でも術者が変われば、そのさじ加減が通用しなかったりするのです。


思い返せば、今まで上司からある手術のコツを教えてもらって、その通りにやっても上手くいかないことがあり、その度に上司に相談しても上司もなぜうまくいかなかったが原因がわからず、モヤモヤしたことが何度もありました。こういったことがさじ加減の問題なんだと思います。さじ加減は人に教えてもらったり、教科書を読んで多少正解に近づきますが、必ずしも自分にとっての正解とは限らないような気がします。

美容外科医は自分のさじ加減を見つけるために日々研鑽を積んでいく必要があるのだと思います。

読者の皆さま ブログをいつも読んでくれてありがとうございます。
ぜひ1日1回のクリックをお願いします。(下の「美容外科」を押して下さい。)
にほんブログ村 美容ブログ 美容外科へ
押してくれるとブログを続ける元気になります。よろしくお願いします。