こんにちは。牧野太郎です。
押してくれるとブログを続ける元気になります。よろしくお願いします。
本日は大分で診療です。
皮膚腫瘍切除、ワキボトックス、ミラドライ、陥入爪の治療など頑張ります。
本日は脂肪注入の続きです。
脂肪の採取は通常の脂肪吸引に準じて行いますが、通常と異なるのは脂肪を移植に使用しますので、脂肪を丁寧に吸引し、組織活性があるうちに素早く移植する必要があります。
脂肪を傷めないように通常よりもやや大きめのカニューラで、低圧で脂肪を採取します。滅菌された脂肪吸引瓶(少量の場合は注射器)を用意し、感染予防の点からできるだけ外気に触れないように注意します。
顔の脂肪注入であれば調整した25~30ccの脂肪があれば良いので、注射器で脂肪を吸引するシリンジ法を用いています。豊胸術(乳房増大術)目的であれば調整脂肪が400〜800cc必要ですので、800〜1800cc程度の脂肪を吸引しますので、滅菌した脂肪吸引瓶を持ちいます。
シリンジ法
採取した脂肪は不純物が多く含まれているので、調整が必要になります。しかし細胞の活性が失われないように短時間で調整しなければなりません。
従来は滅菌した茶こし器で脂肪を洗浄(Wash)していたのですが、細胞を傷めやすく、不純物の残存があるために新しい方法がいくつか出てきました。
大きく分けて
①単純遠心分離
②おもり付きフィルターによる遠心分離
③濾過膜を用いた分離
です。
ここでいう脂肪の不純物は
脂肪吸引時に使用する麻酔液、血液、壊れた脂肪細胞を指します。
②のおもり付きフィルターによる遠心分離です。
その他に③濾過膜を用いた分離があります。
ピュアグラフト(Puregraft™)
特殊な濾過膜を用いて脂肪と不純物を分離します。
この方法は遠心分離をかけないので脂肪細胞に負荷がかからずに不純物を取り除くことができるというメリットが有ります。大きい容量の脂肪を一度に処理することができるので時間短縮につながります。また専用のパックのみの使用になりますので、安価に調整することが出来ます。
私はピュアグラフトを好んで脂肪の調整に用いています。
次は脂肪の注入手技についてです。続きます。
読者の皆さま ブログをいつも読んでくれてありがとうございます。
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本日は脂肪注入の続きです。
脂肪の採取は通常の脂肪吸引に準じて行いますが、通常と異なるのは脂肪を移植に使用しますので、脂肪を丁寧に吸引し、組織活性があるうちに素早く移植する必要があります。
脂肪を傷めないように通常よりもやや大きめのカニューラで、低圧で脂肪を採取します。滅菌された脂肪吸引瓶(少量の場合は注射器)を用意し、感染予防の点からできるだけ外気に触れないように注意します。
顔の脂肪注入であれば調整した25~30ccの脂肪があれば良いので、注射器で脂肪を吸引するシリンジ法を用いています。豊胸術(乳房増大術)目的であれば調整脂肪が400〜800cc必要ですので、800〜1800cc程度の脂肪を吸引しますので、滅菌した脂肪吸引瓶を持ちいます。
シリンジ法
採取した脂肪は不純物が多く含まれているので、調整が必要になります。しかし細胞の活性が失われないように短時間で調整しなければなりません。
従来は滅菌した茶こし器で脂肪を洗浄(Wash)していたのですが、細胞を傷めやすく、不純物の残存があるために新しい方法がいくつか出てきました。
大きく分けて
①単純遠心分離
②おもり付きフィルターによる遠心分離
③濾過膜を用いた分離
です。
ここでいう脂肪の不純物は
脂肪吸引時に使用する麻酔液、血液、壊れた脂肪細胞を指します。
②のおもり付きフィルターによる遠心分離です。
その他に③濾過膜を用いた分離があります。
ピュアグラフト(Puregraft™)
特殊な濾過膜を用いて脂肪と不純物を分離します。
この方法は遠心分離をかけないので脂肪細胞に負荷がかからずに不純物を取り除くことができるというメリットが有ります。大きい容量の脂肪を一度に処理することができるので時間短縮につながります。また専用のパックのみの使用になりますので、安価に調整することが出来ます。
私はピュアグラフトを好んで脂肪の調整に用いています。
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