こんにちは。牧野太郎です。
本日は福岡で診療です。
ご期待にそえるように精一杯がんばります。

先日開催された第38回日本美容外科学会総会(JSAPS)で学会発表を行いました。
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内容は
より整容的にきれいに乳腺切除術を行うために、注意しなければならない"脂肪過多乳腺”についてです。
脂肪過多乳腺とは便宜上われわれが名付けたものですが、治療上問題になってきます。
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乳腺切除術を行っているクリニックは多くはありませんが、中でも当施設は乳腺切除術を行っている日本有数の施設みたいですね。

以下、学会抄録です。

脂肪過多乳腺に対する乳腺切除術

#1アテナクリニック福岡院 #2ゆめビューティークリニック#3牧野皮ふ科形成外科内科医院 
◯牧野太郎#1~3、藤田忠義#1,2、中野友香#1,2

【目的】
 乳腺切除術は技術的には難しい手術ではないが、形成外科分野では男性における女性化乳房しかなく、主に乳腺外科分野の手術とされている。そのため形成外科や美容外科にとって扱うことが少ない手術である。
 一方、当院は以前より性同一性障害のFemale to Male (FTM)症例に対して乳腺切除術を行う数少ないクリニックとして、多くの症例が来院されており、乳腺切除術の機会に恵まれている。
 今回、乳腺切除術を行うにあたり、周囲との境界が不明瞭な脂肪過多乳腺を経験した。発生頻度は決して高くないが、不用意に臨むと乳腺の残存のリスクが高まる可能性があり、正常乳腺と比較し検討を行ったので報告する。
【方法】
 当施設で2014年5月から2015年5月に乳腺切除術を行った性同一性障害のFTM患者45例のうち、脂肪過多乳腺5例を対象にした。術式は乳房下垂が無いもしくは軽度のものに対しては乳輪縁切開による乳腺摘出術、乳房下垂が高度なものに対しては乳房切断術を行い、乳輪乳頭移植を行った。乳腺は摘出後に正常乳腺との比較を行った。
【結果】
 乳輪縁切開による乳腺摘出術が3例、乳腺摘出術が2例であった。手術中に乳腺が残存しており、追加摘出を3例で行った。1例で術後血腫を認めた。摘出した乳腺組織は乳腺内に脂肪組織の浸潤を認め、周囲との境界が不明瞭であった。
【考察】
 乳腺は皮膚の付属器の一種で、皮下筋膜浅葉に包まれており、その外側に皮下筋膜深葉が存在する。乳腺後面は平坦で、剥離が容易であるが、乳腺前面は皮膚とクーパー靭帯で結びついており、凹凸を認める。乳房下垂や脂肪が多い乳腺の場合は、クーパー靭帯の隙間に脂肪が増大し、凹凸がさらに強くなっている。乳腺切除の際には解剖的差異を念頭に置きながら、手術を行うことが必要であると考えられた。

性同一性障害(GID)のFemail to Male(FTM)の乳腺切除希望の方はご相談ください。

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