こんにちは。牧野太郎です。
本日は大分で診療です。
保険診療、カウンセリングなどがあります。
ご期待にそえるように精一杯がんばります。

先日、性同一性障害の手術についての報告がありました。

USA today " Gender confirmation surgeries on the rise shows report by American Society of Plastic Surgeons "
2017年5月22日
(くわしくはこちら
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アメリカ形成外科学会によると、近年、アメリカでは性同一性障害の手術が増加しているとのことです。
具体的には2015年から2016年にかけて手術件数は20%増加して、およそ2300件になりました。

シカゴの形成外科専門医のLoren Schechterは全ての性同一性障害の手術、顔、乳房、胸壁、性別手術が増加しているということです。
治療には一つの科ではすべては解決できず、例えば内分泌科、泌尿器科、精神科医など情緒面でのサポートも必要です。

アッカーマン研究所の臨床心理士のFandi Kaufmanによると、性同一性障害の手術が増加している背景は、メディアにトランスジェンダーの出演が増えたことや保険でのカバーが増えたことが影響していると述べています。
「過去にトランスジェンダーに対して多くの差別や暴力、ヘイトクライムが行われてきましたが、たくさんの前向きなロールモデルが現れたことにより、徐々に社会的に認められるようになりました。」

臨床心理士のMichael Hendricksは性別適合手術をカバーするための保険ポリシーが必要だと指摘します。
「保険の限られた財源の中で、現在では基本的な手術しかカバーされていません。そのため、性同一性障害の患者は前もって基金などを募って手術をしています。」

一方でトランスジェンダーが性別適合手術を受けたかどうかについては注意を払わなければなりません。たとえ手術を受けたとしても、彼らの友人や家族に聞いてはいけません。中には手術を受けたくない者もいますので、手術を受けたかどうかで彼らを判断することになるからです。

Schechterは今後、性別適合手術が増えていくかどうかわからないが、思春期前に治療を開始することで手術を減らしていくことは可能だと述べています。
「思春期前に性ホルモンを抑える薬を投与するなど、早期治療を開始することによって、二次性徴による身体的変化を防ぐことが出き、手術を減らすことができる。」と言っています。

福岡・久留米のクリニックでは全国から性同一性障害(GID)のFemale to Male (FtM)の患者さまがいらっしゃいます。多くは20代の患者さまで、若いときから身体的変化に悩んで、手術を決心された気持ちが伝わってきます。

多くの方が性同一性障害について理解を深め、早期診断、早期治療につながればと思います。
 
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