こんにちは。牧野太郎です。
本日は福岡で勤務です。

今月末に日本美容外科学会(JSAPS)があります。
JSAPS 学会 ロゴ 2017年

その学会の準備で最近は忙しいです。

昨日の続きです。
演題は2つ発表予定で
二つ目はFat compartment理論に基づいたフェイスリフトの報告です。
欧米では脂肪に着目したフェイスリフトに移行していますが、日本での報告はこれまでほぼ皆無の状態でした。日本人向けに改良した方法を発表しようと思います。

以下、抄録です。

Fat compartment理論に基づいたフェイスリフト
【目的】
 これまで顔面の皮下脂肪は連続した一つの塊として考えられてきた。近年、隔膜に囲まれた脂肪(Fat compartment)の存在が報告され、加齢性変化に影響を与えることがわかってきた。当施設で行っているFat compartment理論に基づいたフェイスリフトについて報告する。
【方法】
 当施設において2015年10月から2017年4月までに行ったフェイスリフト患者11例を対象とした。もみあげから耳前部、必要に応じて耳後部まで皮膚切開を行い、皮下を鼻唇溝、オトガイ部まで剥離する。ネックリフトを行う場合は頚部も剥離する。SMASは耳下腺上を切開し、Premasseter spaceまで剥離する。必要に合わせてFat compartmentに脂肪注入、脂肪吸引、切除などを行いボリュームのコントロールを行う。
【結果】
 全例においてJowl変形やマリオネットラインの改善、フェイスラインのcontouringが改善された。過去に頬の脂肪吸引やフェイスリフトの既往のある2例はSMASの菲薄化を認め、治療結果が弱かった。
【考察】
 2008年にRohrichらの報告により、密な線維組織の壁で仕切られたFat compartmentの存在が明らかになった。これまで皮下脂肪についてはAesthetic Unitにそって考えられてきたが、浅部深部に分かれ、領域も異なり、加齢により増減することがわかってきた。主に深部のFat compartmentであるDeep medial cheek fatが減り、浅部のNasolabial fatやJowl fat、Submentalis fatは増えてくる。これらの傾向を踏まえた上でフェイスリフトを行うことが重要であると考えられた。

よりよい発表になるように頑張ります。
学会で学んだ内容は今後の診療に役立てて行きたいと思います。

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