こんにちは。牧野太郎です。
本日は大分で診療です。
昨日は鼻中隔延長術、鼻骨骨切り術、下眼瞼経結膜ハムラ法の手術がありました。
ともに遠方からの患者さまで、わざわざ来ていただき、ありがとうございました。
本日は二重埋没法、ミラドライ、シミ治療などが有ります。
ご期待にそえるように頑張ります。

先日、表皮の遺伝子治療についての記事がありました。

abc NEWS"Doctors replace boy’s skin using breakthrough gene therapy, stem cells"
2017年11月8日
(くわしくはこちら
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遺伝子療法と幹細胞の組み合わせを用いて少年の皮膚の80%を置換する方法を発見しました。移植された皮膚は、数か月後もそれ自体を置き換え続けています。

患者(治療時7歳の少年)は、接合部型表皮水疱症と呼ばれるまれな皮膚疾患を持っていました。この状態では、皮膚の外層が下層の皮膚層から容易に剥がれ、非常に脆くなり、傷が生じやすい状態でした。全身が皮膚感染症にかかり、生命の危機に陥りました。
ドイツの外科医は、感染していない1平方インチ以下の少年の皮膚のサンプルを採取しました。研究者らは、皮膚細胞内の遺伝子コードを変更するように特別に設計されたウイルスを採取皮膚に感染させ、脆弱な皮膚の原因となる突然変異を「訂正」しました。研究者らは、皮膚を培養し、それを用いて、患者の水ぶくれと破壊された皮膚に移植しました。
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21ヶ月後、新しい皮膚は問題なく再生され、弾力が回復しました。それは彼の元の肌よりもはるかに良い普通の服を着ることができます。
 
「これは非常に重度で壊滅的な病気で、子供たちがたくさん苦しんでいます」と、この研究の著者の一人であるMichele De Luca博士は語っています。

この研究に関与していない専門家は、この成功した移植療法は、このような遺伝的肌の状態に苦しむ人々にとって大きな一歩だと言いました。
以上です。

日本では 培養表皮を用いてで白斑や広範囲熱傷などの治療が行われていますが、今回のように遺伝子の変更を加えた治療はまだ聞いたことがありません。しかしながら先天性の皮膚疾患などで苦しんでいる患者は多いと思いますので、はやく臨床で使えるようになって欲しいですね。
 
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