こんにちは。牧野太郎です。
本日は福岡で診療です。
二重埋没法、乳腺切除術後の微調整手術などがあります。
ご期待にそえるようにがんばります。 

本日は乳腺切除術の患者さまを紹介します。

患者さまは性同一性障害(Gender Identity Disorder:GID)の患者さまで身体は女性ですが、心は男性( Female-to-male transsexuals ( FTM ) )で乳腺切除をを行いました。
性同一性障害の治療 乳腺切除

通常は乳輪乳頭温存皮下乳腺全摘術を行うのですが、サイズが大きな方は乳房を切断して、乳輪乳頭移植術を行います。

今回の患者さまはモニターではないのですが、写真の使用について快く承諾してくださいました。
同じように悩まれている患者さまにとって大変参考になると思います。

左:乳腺切除術 術前、右:乳腺切除術 術後1年2ヶ月
乳房切断術 乳輪乳頭移植

適度に胸の膨らみを残すことが出来て良い仕上がりだと思います。

乳房切断術は大きめな乳房に対して1回の手術で胸壁を平坦化することができ、皮膚のたるみなくなります。一方で、乳房下溝付近に生じる瘢痕や乳輪乳頭の生着不良による脱落欠損などのリスクがあります。

乳房切断術・乳輪乳頭移植のリスク
・胸壁の平坦化、陥凹変形、傷の両端のふくらみ
・胸部瘢痕 
・移植した乳輪・乳頭 の壊死
・出血・血腫
・感染
・知覚鈍麻・知覚異常
・左右差 

2016年の5月ごろから乳腺切除術に新しい工夫をしています。

5月に学会で乳腺切除術に関するまとめを発表したのですが、その際のアイデアと、
当院での修正手術から得た反省から乳腺切除術に関するマイナーチェンジを行いました。

関連発表
・2016年 第104回日本美容外科学会(JSAS) エキスパートセッション
性同一性障害における乳腺切除ー整容的工夫と高難易度症例・修正症例への対応ー
・2016年 第39回 日本美容外科学会(JSAPS) パネルディスカッション
性同一性障害における皮下乳腺全摘術後の乳頭乳輪縮小効果

より男性的な胸部形態をつくるできたのではないかと思います。 

GID(FTM)の乳腺切除症例数が国内トップクラスですので、ノウハウが蓄積されており、最小限の瘢痕で治療可能です。

写真のご提供ありがとうございました。

性同一性障害(GID) の乳腺切除術をご希望の方は牧野までご相談下さい。

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