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美容形成外科医Dr 牧野のblog

大分、東京、福岡で形成外科、美容外科、抗加齢医学、美容皮膚科を診療しています。医学博士、日本形成外科専門医、日本美容外科学会専門医(JSAPS)、日本抗加齢医学会専門医です。世界標準の美容健康医療を目指しています。ブログでは治療の説明、モニター患者さまの紹介、参加した学会や講習会の報告、プライベートから日々考えていることなどを書いていこうと思います。

2015年05月

17 5月

アメリカでの美容医療動向 2014年

こんにちは。牧野太郎です。
本日は久留米で診療です。
鼻中隔延長術、隆鼻術(シリコンプロテーゼ)、脂肪吸引がありました。
慎重に経過を診ていきたいと思います。

先日、アメリカ形成外科学会(ASPS)から2014年の治療統計が出されました。

American Society of Plastic Surgeons:American Society of Plastic Surgeons Reports Cosmetic Procedures Increased 3 Percent in 2014
(くわしくはこちら) 

2014年のアメリカで1560万件の美容治療(手術、非手術)が行われたようです。
2013年と比べて3%増加しています。

非手術トップ5
1ボツリヌストキシン (670万件、前年より6%増加)
2フィラー(ヒアルロン酸やレディエッセなど) (230万件、前年より3%増加 )
3ケミカルピール(120万件、前年より7%増加 )
4レーザー脱毛L(110万件、前年より3%増加 )
5マイクロダーマブレーション (88万件、前年より9%減少)

手術トップ5
1乳房増大術・豊胸術(28万件、前年より1%減少)
2鼻形成術 (21.7万件、前年より2%減少 )
3脂肪吸引 (21万件、前年より5%増加)
4眼瞼手術 (20万件、前年より4%減少)
5フェイスリフト (12万件、前年より4%減少)

話題としては
・増大術としてのオプションで脂肪注入が増えてきていること(例えば、おしりの増大術でシリコンプロテーゼよりも数が多くなっている)
・乳房増大術が1%増加に対して乳房再建術が7%も増加しており、今後もアメリカ形成外科学会としても情報提供を続けていくこと
・男性の美容手術が増えていること(胸部インプラント1054件、208%増加、胸部減量術26000件、29%増加)

日本とは人気治療の傾向が違うので面白いですね。西洋人はアジア人と比べて肌が強く、ケロイドや色素沈着を来しにくいのでハードなピーリングやダーマブレーションが可能で、肌質改善に有用です。アジア人はより優しくする必要があるでしょうね。

全体的には非手術が増えているのに対して手術はやや減少傾向にあるようです。

興味深い統計でした。また来年もおって見てみたいですね。

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15 5月

先天性四肢疾患に対するロボット義手 Austlia

こんにちは。牧野太郎です。
本日はお休みを頂いています。
昨日は頬骨削り(アーチインフラクチャー)がありました。
慎重に経過を診ていきたいと思います。

先日、オーストリアにて行われた先天性上肢異常に対してロボット義手の記事がありました。

Rappler:Bionic man: Lithuanian gets life-changing arm reconstruction
(くわしくはこちら) 
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21歳男性のリトアニア人のMartynas Girulisは生まれつき神経筋の異常で四肢拘縮(arthrogryposis)があり、関節が動かない状態でした。 下肢はまだ状態が良かったようですが、歩くのでさえ、6歳まで6度の大きな手術をしなければならなかったようです。

患者は2011年、インターネットで Vienna大学のOskar Aszmann医師の存在を知り、上肢の再建について希望を持つようになりました。

Aszmann医師は、これまでは外傷などの上肢欠損に対してロボット義手を2010年に成功させていたようですが、今回のように先天性疾患に対する手術は世界初だったようです。

私は形成外科医の研修時代に神奈川県立こども医療センターで勤務していましたので、四肢の先天異常の患者も接していましたが、外傷などと異なり、筋肉や神経がないため、治療に限界があると認識していました。上肢がもともと完全にあった状態から、一部が欠損した外傷の場合と異なり、今回はつなぐための神経自体が低形成や欠損があるため、使用できません。いったん機能していない上肢を切断し、肩に神経を移植する手術が必要でした。そのため3年半の期間がかかったようです。

また今回の患者のように生まれつき手を動かしたことがない場合は、機械の信号を頭で理解しながら慣れていく必要があります。患者は「ヘリコプターを操縦するみたい。」と表現しています。

現在では彼は冷蔵庫から物を取りだしたり、フォークを使ったり、乾杯して、乗り物の手すりを捕まえることが出来るようです。

今回の記事は先天性疾患で筋肉や神経が機能しない場合でも治療することが出来て、再建手術の大きな一歩だと思います。

ちなみに費用としては92000ユーロ(現在のレートで1253万円)でリトアニア政府が80%出してくれたようです。まだまだ高額ですが、普及するにつれて、将来はもっとリーズナブルになってくれることを期待したいですね。

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13 5月

メディカルツーリズム Thailand

こんにちは。牧野太郎です。
本日は大分で診療です。
保険診療、二重、鼻尖縮小術、鼻翼縮小術、ダーマローラー、ボトックスなどがあります。
ご期待にそえるように精一杯頑張ります。

先日、タイにおけるメディカルツーリズムについての記事がありました。

Channel 4:Thailand: where cut-price plastic surgery is booming… and can be fatal 
(くわしくはこちら) 

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タイでは現在800以上の美容外科があるようで、比較的安価で治療を受けられることができるので、英国などの諸外国からの患者も多いようです。
しかしながら医療レベルや安全基準が高くないとの指摘もあるようです。

昨年10月にタイのSPクリニックで殿部インプラントを受けた英国の患者は術後感染が起き、術後1週間後に同クリニックで抜去を行いましたが、亡くなってしまいました。
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医療体制が問題があるとSPクリニックのDr Sompob Sansiriは起訴されましたが、保釈金を払い、診療を続けているようです。ヨーロッパでは刑事告発を受けた医師は停職となるようですが、タイの法廷はそこまでの権限はないようです。

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Channel 4によると美容外科をしっかりと育てる研修システムが無い、麻酔科医が不足しているなども問題としてあると指摘しています。

確かに記事で述べられているように英国など欧米では確かに医療体制は万全なのでしょうが、治療費が高価で、手術を受けたくても一般女性には手が出せないということもあるので難しいところですね。

また一般的なメディカルツーリズムの問題点として、外国の患者はクリニックの情報をインターネットのホームページや紹介業者を通してしか知ることが出来ないことも挙げられています。その情報が虚偽でも患者はそれを信じてしまう可能性があります。

メディカルツーリズムを検討している方はご参考下さい。

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12 5月

タトゥーを消すクリーム USA

こんにちは。牧野太郎です。
本日は大分で診療です。
保険診療、脂肪溶解注射、レディエッセ、ボトックス、ミラドライがありました。
慎重に経過を診ていきたいと思います。

先日、タトゥーを消すクリームについての記事がありました。

Global NEWS:Halifax student develops tattoo removal cream
(くわしくはこちら) 
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タトゥーを消す治療はこれまで手術かレーザーしかありませんでした。
手術は皮膚を削り、縫い縮め、場合によって植皮をします。レーザーは色素を破壊するのですが、色素脱失や瘢痕のリスクがあります。

今回、Dalhousie UniversityのAlec Falkenhamが画期的なクリームを開発しました。
クリームを皮膚に塗布して、皮膚を透過させます。タトゥー周囲の細胞はそのままにして、タトゥー顔料を保持する細胞のみを壊します。

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まだマウス実験の段階ですが、次には豚などの大型動物に移るようです。

今後の成果を期待したいですね。

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11 5月

クリニック選びの重要性

こんにちは。牧野太郎です。
本日は大分で診療です。
保険診療、カウンセリングがあります。
ご期待にそえるように精一杯頑張ります。

先日、福岡のクリニックで他院で受けた二重埋没法後の相談がありました。

話を聞いてみると、埋没法を受けて糸が露出したので、手術を受けたクリニックに問い合わせたところ電話が通じず、クリニックのホームページをみると「静養と見聞を広めるため、しばらく休院します。電話は通じません。メールのみ対応しますが、返信に1ヶ月以上かかることもあります。」と書いてあったとのことでした。患者さまは治療を急いでいたため、費用はかかっても治療をお願いしたいとのことでした。また前医のことが信用出来ないので糸をすべて取り除きたいとのことでした。

埋没法はクリニックによって糸の通し方が違うので、すべて取り除けるかわからないことをお伝えした上で手術を引き受けました。幸い、すべて取り除くことが出来ましたが、余計な費用もかかり、美容外科手術に希望を持って望んだ患者さまにとってはかわいそうな結果となりました。

計画的な休院であったのならば、患者さまに周知したり、治療経過を書いた診療情報提供書を書いて、他のクリニックを紹介することも可能だったと思います。それをしなかったのは医師としての最低限の責任を果たしていなかったと言わざるを得ません。

私の先輩で、美容外科をしていた先生がいますが、クリニックを閉院するときはすべての患者さんに閉院をお知らせをして、別のクリニックを紹介していました。大変な労力だっとおっしゃっていました。

手術は受けておしまいではありません。何かあった時に受診できるような体制のクリニックを選ぶことが重要です。 

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10 5月

眼の色を変える 人工虹彩手術 Brasil

こんにちは。牧野太郎です。
本日はお休みをいただき、名古屋の先輩のクリニックに見学に行きます。
いろいろと治療に関する情報交換をしたいと思います。

先日、虹彩の色を変える手術の記事がありました。
カラパイア:たった15分の簡単な手術で瞳の色を永遠に変えられる「人工虹彩インプラント手術」、元に戻すことも可能
(くわしくはこちら) 
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元々はアルビノ(albino: 動物学においては、メラニンの生合成に係わる遺伝情報の欠損により 先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患)に対して虹彩に色を入れるための手術手技を応用して美容外科手術に取り入れたというもののようです。

人工虹彩は眼内レンズに使われる眼科用シリコンで作られた薄い膜で、眼の角膜のまわりを約2.8ミリ切り開いて挿入し、もともとの虹彩の上に広げる。片目約15分と短時間で痛みもなく手術することができ、人工虹彩膜を取り除いて、また元の眼の色に戻すこともできるということです。 
 
しかしながら医学的リスクとしては、眼科用シリコンがFDA(アメリカの基準で世界的に最も安全性が高い)の認可を受けていないこと、本来の虹彩の前方に挿入するので、眼球内の水分の流れが滞って、眼圧に影響が出る可能性や感染などのトラブルが起きた場合、最悪失明の可能性などが挙げられます。

医療リスクもさる事ながら、カラーコンタクト同様、不自然な出来栄えにみえるのは私だけでしょうか。 

読者の皆さまがこのような治療を受けることがないように注意喚起をしたいと思います。

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9 5月

非吸収性注入剤による豊胸術 中国

こんにちは。牧野太郎です。
本日は福岡で診療です。
本日はニュートンコグリフトがあります。
ご期待にそえるように頑張ります。

先日、注入に関る驚きのニュースがありました。
日刊サイゾー:おっぱい好き夫のために……豊胸手術でシリコン600ccを注入した中国人妻は大丈夫か
(くわしくはこちら) 
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患者の希望で胸にシリコンを注入したということですが、液体シリコンは国際的にも使用してはいけないというコンセンサスになっていると思います。であるにも関わらず、未だに液体シリコンが使われていて、かつ600ccという大量注入されていたという事実に驚きました。

液体シリコンなどの生体に吸収されずに、半永久的に身体に残るものを非吸収性注入剤といいますが、長期的な安全性が確立されていません。

どんなにシリコンが生体に対して安定している物質であったとしても、人工物である以上、感染する可能性があります。また純粋なシリコンだけでなく不純物も混ざっていますから、これらの物質にアレルギーを起こすこともあります。
固体であれば摘出は容易ですが、液体であれば組織に広がり、摘出は困難です。
抗生剤の投与、抗アレルギー剤の投与、組織を含めた切除術が必要になることもあります。

2000年くらいから、非吸収剤注入物としてアクアミド、アルカミドやアメージングジェル、エンドプロテーゼというものも出回っていますが、日本美容外科学会(JSAPS)では使用しないように注意喚起を行っています。

今回の記事が本当であれば、中国の美容外科のレベルはまだまだ遅れているということでしょうね。 

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8 5月

新しい脂肪溶解注射 続報 カイベラ

こんにちは。牧野太郎です。
本日は久留米で診療です。
本日は二重埋没法、乳腺切除術、カウンセリング、経過診察などがあります。
ご期待にそえるように頑張ります。

以前、2015年2月14日に脂肪溶解注射についての記事を書きましたが、
(くわしくはこちら

その続報が別の記事に載っていました。

カラパイア:注射だけで二重アゴがすっきり一重に!二重アゴ治療薬「カイベラ」をアメリカ食品医薬局が承認
(くわしくはこちら
2015年4月29日にアメリカ食品医薬局(FDA)が新薬を承認したようです。この新薬はカイベラ(Kybella)といい、注射することで顎下の脂肪を分解するものと説明されており、顎下の脂肪減量で認可をもらったようです。開発した製薬会社によれば、6月から販売する予定だそうで、日本にもタイムラグはあるでしょうが、入ってくるでしょう。脂肪溶解注射は日本では人気がありますので流行するのではないかと思います。

カイベラ Kybella
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しかしながら、症例写真と思われるものも記事に載っていましたが、写真の条件が違いすぎで、不誠実な印象です。
 
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FDAの認可を得るための治験では、十分な効果を上げるまで1ヶ月に1回の注射を6ヶ月間続ける患者もおり、従来の脂肪溶解注射の効果と大きく変わらないのかもしれません。

今回、治験で顎下の脂肪に適応を絞ったのも、従来の脂肪溶解注射と同様に、顔などの脂肪が比較的少ないところでは効果が分かりやすいが、ボディだと変化が出にくいということが理由かもしれません。

ボディだとやはり脂肪吸引などが適しているのかもしれません。

ただ、FDAの認可を得ているものであればある程度の効果は期待できると思います。 
 
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