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美容形成外科医Dr 牧野のblog

大分、東京、福岡で形成外科、美容外科、抗加齢医学、美容皮膚科を診療しています。医学博士、日本形成外科専門医、日本美容外科学会専門医(JSAPS)、日本抗加齢医学会専門医です。世界標準の美容健康医療を目指しています。ブログでは治療の説明、モニター患者さまの紹介、参加した学会や講習会の報告、プライベートから日々考えていることなどを書いていこうと思います。

医療に対する考え方

14 3月

美容医療の得手不得手

こんにちは。牧野太郎です。
本日は大分で診療です。
眼瞼下垂症手術、二重切開術、ミラドライ、保険診療などがあります。
ご期待にそえるように精一杯頑張ります。

先日、頬のたるみのご相談に患者さまがいらっしゃいました。
いくつかの施設で治療を受けましたが、満足がいかず、最終的に気になる膨らみが頬に残ったということでした。
何人かの先生から私を勧めていただいたようで、来院されました。

患者さまの希望は切らずに膨らみを取りたいというご希望でしたが、これまでの治療歴をお聞きすると一通りの治療は受けており、医師も数カ所受診し、それぞれオススメの治療を試してみたが効果がなかったということでした。

私は患者さまに、「これ以上切らない治療を行っても効果は見込めないと思います。これまで治療をした先生達はおそらく私よりも注入や糸などは得意な先生達だと思いますが、それで効果が無かったのですから、私がしても同じ結果だと思います。私は切る手術を得意としている医師ですので、手術であれば効果を出せる自信があります。」とお伝えいたしました。

美容医療は幅広く、大きく分けて手術と非手術に分かれます。私は非手術を含め、一通りの美容医療はできます。しかしながら、やはり得意なのは手術になります。
手術はヒアルロン酸注入よりも一般的には高度な手技ですので、患者さまからみると「手術がうまいのなら、ヒアルロン酸もうまいに違いない。」と思うかもしれませんが、必ずしもそうではなく、私よりもヒアルロン酸注入がうまい先生は数多くいらっしゃいます。

外科手術は形態・機能解剖、手術の基本手技、手術法の理論、教科書・論文からの体系的知識などが必要で、一朝一夕で身につくものではありません。そのため、そこそこのレベルの手術ができる先生はたくさんいますが、手術自体を極めようという先生は実は少なく、真の美容外科医というのはニッチな領域になりつつあると思います。私は医師になってから一途に手術の研鑽をしてきた経緯がありますので、手術に対して並々ならぬこだわりがありますし、安全な範囲で良好な結果を出す自信はあります。
 
美容医療と言っても幅広く、美容外科を標榜していても医師によって得手不得手な領域があることを知っておいた方が良いと思います。医師選びにはご参考下さいね。

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1 1月

あけましておめでとうございます 2017年元旦

あけましておめでとうございます。牧野太郎です。

無事に大晦日の出勤も終え、新年を迎えることができました。
年末の挨拶はバタバタしてできませんでしたが、緊張感を持って臨めましたので、忙しい中、体調も維持して良い気持ちで2017年の元旦を迎えることができました。

昨年は仕事面では東京のクリニカ市ヶ谷に行き始めてほぼ休み無しのスケジュールで移動も結構大変でしたが、家族の支えもあり、無事に乗り越えることが出来ました。

学会では初めて、100%自分の考えで、症例を振り返り、仮説、実践、結果、考察し、学会で発表させていただきました。開業医の先生では当たり前なのですが、これまでは指導医がいる環境でしたので、一人立ちしての発表が出来たのは感慨深いものがあります。発表するまでどのような評価を受けるかドキドキでしたが、いい評価も厳しい評価も自分にとって貴重なものでありました。今後も学会活動は頑張っていきたいと思います。

手術内容は新しく始めた手術・術式の変更もいくつかあります。その結果もきちんと振り返り、改善をしていきたいと思います。また診療の質の向上のためにこれまで取り組めなかったことにも挑戦していきたいと思います。

プライベートでは39歳になり、30代最後の1年(残りあと8ヶ月)を走り続けたいと思います。
また家族との時間ももう少し増やそうと思います。

今年も頑張っていきますので、よろしくお願い致します。

牧野太郎症例写真集を立ち上げました
少しずつ整備していきますので、ご興味があればこちらもよろしくお願いします。
 
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6 10月

治療方法の選択 

こんにちは。牧野太郎です。
本日は東京(クリニカ市ヶ谷)で診療です。
鼻孔縁下降術、カウンセリング、術後検診があります。
期待に応えられるように精一杯頑張ります。

本日はカウンセリングのお話です。

美容外科のカウンセリングをしていると患者さまにいろいろなタイプがあることに気づきます。

その中で私が困るのが「私は〇〇をしたいです。」といった
自己診断であらかじめ術式を決めている患者さまです。

患者さまの見立てが正しいこともありますが、そうでないこともあります。
その場合は、私はやんわりと軌道修正して、別の術式をおすすめするのですが、患者さまの中には頑なに提案を受け入れてくれないケースもあります。

その場合は、「その手術によって、一般的に好ましい状態にならないことがあります。具体的には〜。」と説明し、それでもその手術を受けたいというのであれば、以下に該当しない場合に機能的な問題が生じない範囲でお受けしています。

  1. 手術の効果と限界について理解できない
  2. 手術のリスク(傷あと、整容的悪化もしくは不変、完全には戻せない)を理解できない
  3. 話に整合性がない
  4. 主張が変化する

できれば患者さまにはいろいろな手術方法を考慮するこころのゆとりが欲しいものです。

しかしながら、カウンセリングの短い時間では心の整理がつかないこともあるかもしれません。
その場合はご自宅に帰ってから、じっくりと考えることをお勧めしています。

治療方法の選択は非常に大切ですので、ご理解の程、よろしくお願いします。

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13 9月

世界初の顔面移植 その後

こんにちは。牧野太郎です。
本日は大分で診療です。
本日は目頭切開術、眼瞼下垂症手術、二重埋没法などがあります。
ご期待にそえるように頑張ります。

先日、engadget日本版に世界初の顔面移植のその後についての記事がありました。

世界初の顔面移植患者、術後10年で亡くなる。拒絶反応抑制薬の副作用でがんに 

世界初の顔面移植術はフランスで行われました。
当時は形成外科だけでなく、医学全体に大きな衝撃を与えたニュースでした。

大きな複合臓器である顔面を移植したので、拒絶反応を抑えるために免疫抑制剤を定期的に服用する必要があります。免疫抑制剤を服用すると感染症にかかるリスクが増すと同時に悪性腫瘍に対する制御も失われてしまいます。

死因は詳しくは明らかにされていませんが、最近では2種類の癌を患っていたようです。その影響で亡くなったとの見方が有力です。

術後10年で亡くなるのは早い気がします。

免疫抑制剤も日々改善されているので、将来的にはこういった副作用が抑えられるのを期待したいと思います。

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10 9月

美しい顔とは

こんにちは。牧野太郎です。
本日は福岡で診療です。
乳腺切除術、二重埋没法、下眼瞼下制術があります。
ご期待にそえるように頑張ります。

先日、SPURで
「世界一美しい顔」考案者が選ぶ、美しい日本女性BEST3
という記事がありました。

記事によると美しいとされる女優のパーツを合わせた美人顔が紹介されていました。

また、黄金比をもつ顔の最高峰がアンバー・ハードで
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日本人のベスト3は1位仲間由紀恵、2位長澤まさみ、3位北川景子
とのことでした。

黄金比に関する議論は昔からあり
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上に示したように顔に重ね合わせてどこのパーツが問題かを調べるテンプレートまで存在します。

しかしながら、このテンプレートは問題があります。まずは合わせてみると意外と多くの人が合っているように見えてしまうこと。また、芸能人の黄金比テンプレートを合わせた写真がネットでみられますが、黄金比が合っている芸能人の写真もちゃんと正面から取られたものでないとか、あまりかっこよく(きれい)ない芸能人の顔に黄金比が合ってしまっているといったものです。

また黄金比が合わない場合は、骨格的な問題も多いです(目、鼻、口の位置や輪郭など)ので、そこまでしたくないといった方には参考になりません。骨格に関係なく描けるメイク(化粧)などでは、シャドーとか眉ラインなどの指標にはいいと思います。

私は黄金比は宣伝的な意味合いが強く、美容外科にとってはあまり実用性がないものと思っています。

※私の診察をご希望の方は各クリニックへお問い合わせいただき、「牧野希望」でご予約をお願い致します。 

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8 9月

美容外科の情報発信 医師としての責任

こんにちは。牧野太郎です。
本日は東京で診療です。

関東に接近中の台風13号が温帯低気圧に変わったようです。本日の夜に羽田から福岡に帰る予定ですので、無事に飛行機が飛びそうで安心しました。

現在勤務している東京のクリニカ市ヶ谷では勤務して日が浅いため、患者さまが少ない状態です。
そこで患者さまに認知してもらうためにも、少しずつ情報を発信していく手段を検討しています。

具体的にはSNSやホームページ、将来的にはYou tubeなどのコンテンツも活用していこうと思います。
現在はインターネットが発達し、ITに詳しくない専門外の者でも簡単に作ることができます。便利な時代になりました。

以前は美容外科医療などを情報発信するのは、ある意味では美容手術を推進するような行為ですので、不道徳な行為のような気がしていました。しかしながら、美容外科治療を受けたいという患者さまが正確な情報を得るお手伝いをする必要性があることも感じています。それに応えるのも医師としての責任と感じています。

こういった情報発信は始めても結果が出るまで時間がかかります。数ヶ月から1,2年かかることもあります。ブログと同じようにコツコツ続けることが大切だと思います。

またホームページが完成しましたら、ブログでお知らせしようと思います。よろしくお願い致します。
 
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7 9月

クリニックの個性

こんにちは。牧野太郎です。
本日は東京で診療です。
上顎のLe Fort1骨切り術、下顎矢状分割骨切り術、前額形成術などのお手伝いを致します。
大きな手術ですので、緊張します。

本日から明日にかけて関東に台風13号が接近するようです。
台風の強さは弱いようですが、大雨を降らせる可能性があるようで注意が必要です。
皆様もお気をつけ下さい。

現在、勤務しているクリニックはいくつかありますが、本当にクリニックごとに人気のある手術が違います。

例えば東京であれば顔面骨切り術(顔面輪郭形成術)、フェイスリフト、鼻形成術
福岡であれば、GID(性同一性障害)の乳腺切除術、鼻形成術、フェイスリフト
久留米であれば 下眼瞼経結膜ハムラ法、糸リフト、二重埋没法
大分であれば 眼瞼下垂症手術、二重埋没法、下眼瞼経結膜ハムラ法、陥没乳頭手術などです。

地域性や患者層などの影響もあると思いますが、はっきりした理由はわかりません。しかし、いったんクリニックの色(方向性)が決まってしまったら、だんだんとその色に染まっていきます。これがクリニックの個性になるんだと思います。

私は現在、複数のクリニックで働いていますが、その理由は幅広い症例を経験したいという思いからです。医療の本質から言えば、ひとつのクリニックに専念した方が良いのでしょうが、まだ勉強し成長を続けるために、わがままを言わせてもらっています。

得られた知識・経験を各クリニックの患者さまにお伝えしていきたいと思います。

診察をご希望の方は各クリニックへお問い合わせいただき、「牧野希望」でご予約をお願い致します。 

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17 12月

新しい手術手技 教科書の落とし穴

こんにちは。牧野太郎です。
本日は大分で診療です。眼瞼下垂手術があります
12月に入ってダウンタイムが必要な眼瞼下垂の手術がたくさん増えています。
大分のクリニックでは保険診療も行っています。まぶたの下がってきている方は年齢に問わず、保険が使えますので、ご受診下さい。

先日新しい手術手技を用いた手術を行いました。

対象は先天性眼瞼下垂といって頻度としては少なく、稀な疾患となります。
私にとって経験が豊富にある疾患ではありませんので、教科書を参考に手術を行いました。

手技自体は難しくないのですが、やってみると眼瞼の開く形がキレイでなく、自分としては納得できませんでしたので、患者さまにやり直しを提案させていただき、後日再手術を行う方針となりました。

手術手技を教科書から学ぶことは多々あるのですが、形成外科、美容外科の難しいところは、教科書のやり方をそのまま当てはめて良いわけでなく、患者さまの形態が多様で、それに合わせて手術方法を細かく変える必要があるところです。

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油断すると思わぬ落とし穴があるのが手術です。教科書に書いてあることや学会で学んだことは大いに参考にして良いのですが、鵜呑みにしてはいけないということをしばしば感じています。

今回の手術は仕切りなおしが出来たので、次回は満足の行く結果を出せるように頑張りたいと思います。

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16 12月

弘法筆を選ばず は当てはまらない

こんにちは。牧野太郎です。
本日は大分で診療です。眼瞼下垂手術がありました。
手術枠がオーバーしてしまいましたので早く診療開始しました。
慎重に経過を診ていきたいと思います。

私は美容外科、形成外科で細かな手術をたくさんしていますが、手術道具のちょっとした違いや破損などがとても気になってしまいます。
たとえば電気メスの止血能力が落ちていたり、セッシの尖端が少し曲がっていたり、持針器に隙間が生じていて細かな糸がつかめなくなったりしたりすると気になります。

昔は弘法筆を選ばずのことわざを聞いて、自分を戒めていました。

「弘法筆を選ばず」
能書家の弘法大師はどんな筆であっても立派に書くことから、その道の名人や達人と呼ばれるような人は、道具や材料のことをとやかく言わず、見事に使いこなすということで、下手な者が道具や材料のせいにするのを戒めた言葉

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弘法大師(空海、真言宗の開祖)

しかしながらトリビアの泉で弘法筆を選ばずは実は違っていたという話(実は空海自身は、よい書を書くためにはその時々によって筆を使い分けるべきであると言ったと伝えられています。 弘法大師の詩や手紙をまとめた「性霊集」には良い筆が手元になかったために満足な字がかけなかったとされています。)を聞いて、やはりそうだったのかと思い、それからは道具にこだわるようになりました。

考えてみると野球選手のイチロー選手はスパイクもバットもグラム単位でこだわりますし、和食の料理人も包丁にこだわっており、使い分けています。決してどんな道具でもいいとは思っていないでしょう。

初心者が道具にこだわるのはいけないと思いますが、ある程度経験を積んで、更に高度な水準に到達するためには良い道具は必須だと思います。

形成外科や美容外科にとって弘法筆を選ばずは当てはまらないと思います。

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28 11月

顔面への組織充填剤(フィラー)ヒアルロン酸、ハイドロキシアパタイトの動脈塞栓について

こんにちは。牧野太郎です。
本日は福岡で診療でした。

先日コメントで
「台湾や韓国でヒアルロン酸注入による動脈塞栓で失明事故がおこっていますが、先生はこのことについてどう思われますか?お忙しいと思いますので、いつか記事にしていただけると嬉しいです!」
というものがありました。

本日記事にさせていただきます。

ヒアルロン酸などの組織充填剤(フィラー)には動脈塞栓という頻度は非常に稀ですが、重篤な併発症が報告されています。
動脈塞栓を起こすと皮膚壊死、失明、脳梗塞を来します(実際に国内外で報告があります)。

まず血管走行を熟知する必要があります。
顔面血管走行

治療が多い部位としては法令線(顔面動脈)、目の下の目袋下の凹み(眼角動脈)のあたりが注意の必要な部位です。

次に気をつけるのは深さです。
動脈は筋層レベルを走行しますので、安全な場所は筋層上の皮下脂肪層、もしくは筋肉の下の骨膜上になります。その部位は針先の感触が異なりますので、区別可能です。

注入する手技としては血液の逆流がある場合は血管内に針先がある可能性があるので注入しないこと、一度に少量ずつ引きながら注入することが大事です。

私はこれまで上記の方法で注入してきて問題はありませんでしたが、さらに安全性を上げる方法としては
鈍針(カニューラ)の使用があります。カニューラによって血管内に入る可能性をほぼゼロにすることが出来ます。

私はカニューレとしてマジックニードルを使用しています。
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最近ではフィラーが血管内に入っていなくても、1か所にたくさん入れると血管を圧迫して皮膚壊死を来すという話も聞いたことがあります。たくさん入れると皮膚が白く変化した場合はすぐに注入をやめて、マッサージして周りに広げなければなりません。

ヒアルロン酸やハイドロキシアパタイトなどのフィラーは優れた治療法です。プチ整形として知られており、美容医療の入り口として受ける患者さまも多いですし、手技が簡便であるため医師も最初に覚える美容医療であることが多いです。そのため思わぬ落とし穴が潜んでいる手技と言えます。

読者の皆さまはフィラーといえども、信頼の置けるドクター選び、クリニック選びをするようにしてください。

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